環境化学科

 
 
環境化学科とは
環境化学科は、平たくいえば「環境」と、それに密接に結びついている「化学」、それから現代生活に欠かすことのできない化学製品を造り出している「工業化学」、これらを総合的に学ぶ学科です。
韮崎工業高校環境化学科は平成9年4月に誕生しました。それ以前にさかのぼり、昭和34年機山工業高校において開校と同時に工業化学科として開設され、時代のニーズから環境化学科に改編されましたが、さらに平成9年の高校再編に伴いその必要性から韮崎工業高校に移転・新設という歴史をもっています。
 
 
学習内容、実習および設備は
県下に2校だけという学科で、実習設備も特徴的なものがあります。ビーカー・フラスコ・冷却器等のガラス器具をつかった最も化学らしい化学、 「もの」の変化を学び新しいものを造り出す、いわゆる化学実験室ではそんな実習をしています。
また県下の高校では唯一となるⅩ線分新装置付きの走査型電子顕微鏡は最大20万倍という高倍率の物質表面映像を写し出し、そのミクロな世界を実感することができます。
化学分析装置としては、原子吸光光度計、自記分光光度計、ガスクロマトグラフ装置、イオンク ロマトグラフ装置があり、さらに大気測定装置(二酸化炭素・オゾン・硫黄酸化物・窒素酸化物)など環境測定のための多くの設備も備えています。
 
 
資格取得
資格取得面での特徴としては、 「毒物劇物取扱主任者」資格があります。多くの事業所・販売所等で一人はこの資格をもつ者を置かなければならないのですが、環境化学科の教育課程を修了することでほとんどの生徒にこの資格の申請資格が与えられます。また社会の中で運転免許に次ぐ必要度の高い資格といわれる「危険物取扱者」資格は環境化学科の学習内容と関係が深く、生徒はこの資格のうち乙種四類の取得を目指して学習しています。さらに上級資格である「甲種危険物取扱者」についても、今年はじめて合格者が誕生しました。
 
 
環境保全功績者表彰
環境化学科で行っている大気汚染測定、水質測定活動、食用油リサイクルの研究、外部講師による新しい環境活動についての学習、本校職員による小・中学校への環境出前授業等々の環境活動が県から評価され、平成24年6月9日「山梨県環境功績者表彰」を受けました。今後も地域に貢献する環境化学科とし て、活発に活動していきたいと思っています。
 
化学反応実験電子顕微鏡実習
ガスクロマトグラフ分析実習環境保全功績者表彰