校長　村田　繁

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　本校は昭和38年に開校した、60年以上の歴史を持つ工業高校です。開校当時は機械科、電気科の2学科でしたが、現在は電子機械科、電気科、情報技術科、環境化学科、システム工学科、制御工学科の6学科を設置しています。1万を超える卒業生は、県内産業界をはじめとして様々な分野で活躍しています。校訓「和」のもと、「よき技術者となる前に、まずよき人間となれ」を教育信条に、開校当時より一貫して、次世代を担う工業のスペシャリスト、社会を支える「職業人」の育成に力を注いで参りました。近年の卒業生は、就職者が70%、進学者が30%程度の割合で推移しており、昨年度も卒業生の進路決定率は100%を達成し、就職者の9割以上が山梨県内の企業で活躍しています。工業高校の使命は「地域産業界で活躍できる人材の育成」にありますが、まさに本校は、県内産業界の発展に大きな役割を果たしてきていると自負しております。

　本校では、工業科の授業に関連し、仕事をする上で必要とされる技能レベルを評価する国家検定である「技能検定」をはじめとして、各種資格取得に力を入れております。電気工事士、危険物取扱者、各技能検定などの難易度の高い資格を取得する生徒も数多くおり、着実に成果を挙げているところです。また、部活動では、オリンピック選手を2名輩出し、全国規模の大会で常に優秀な成績を収めているレスリング部、峡北地域を中心とした多くのイベントに参加するとともに全国高校総合文化祭への出場経験もある太鼓部、各種工業系コンテストにおいてはロボコンやまなし、県高等学校溶接競技会等と実に多くの分野で、多くの生徒が活躍しております。

　さて、我が国の少子高齢化は今後も益々進むことが予想され、未来社会をつくっていく人材への期待は大きなものが求められています。このような中、本校では教育活動全体を通じて、変化していく社会に柔軟に順応し、たくましく生きていける力を育み、地域社会で活躍していくために必要となる社会人基礎力の育成に力を入れていきます。

　校訓「和」のもと、教職員一同、調和のとれた学校づくりを目指して参りますので、中学生の皆様、韮崎工業高校に注目してみてください。地域の皆様方、本校を応援していただける皆様方におかれましてはご支援とご協力をお願い申し上げます。

山梨県立韮崎工業高等学校　校長　村田　繁